免疫力について

3.健康をサポートする免疫力

【からだの内部環境の調和状態が支える健康】

人の身体は60兆の細胞からなり、それはさらに役割の異なる多数の組織、器官、システムに分かれます。

健康な状態とはそれらの多くの細胞、組織、器官、システムがオーケストラのシンフォニーのように調和を保って、 美しいハーモニーを奏でている状態です。

就眠中は緩やかなピアニッシモのメロディーで、運動中はピッチの早いフォルテのメロディーが響いているのです。

【免疫力が維持する内部環境の調和状態】

どんなメロディーであっても、身体の中の内部環境の恒常性が保たれていることが大事です。
しかし、身体の外からはいろいろなストレスが身体の中に入り込んで、内部環境の恒常性を乱そうとします。
一方においては、外から入るいろいろなものが身体を支えているのです。

それらは、栄養であり、水であり、脳から入る情報なのです。
しかし、これらの外から入るものが 過剰になったり、都合の悪い病原菌であれば、内部環境の恒常性が乱された状態になります。
それがストレスや、感染などの病気です。
いわばオーケストラ内の不協和音と言えます。

このストレスや感染などの病気に対抗する力が免疫力なのです。
免疫力が強ければ、ストレスに曝され、感染などの病気になっても、調和状態はスムースに回復します。 免疫力が弱いと、内部環境の乱れを元に戻すことが遅れます。
この不調和状態が長引くと、病気を引き起こし、悪化させる要因となります。

【健康の鍵は免疫力の強さにあり】

免疫力の高い人はストレス、感染やがんに対抗する力が強く、従って、健康を維持しやすく、 免疫力の低い人はストレス、感染やがんに対抗する力が弱く、内部環境に不調和状態を起こしやすいのです。
従って、自分の免疫力がどの程度かを知り、免疫力の高い人は、その免疫力の維持に努め、低い人は免疫力を 向上させることを考えなければなりません。
免疫力を知ることは、 健康維持にとって必須のことなのです。