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免疫力は感染に対抗するだけでなく、からだのなかの血液、体液、組織内の恒常性を 保つ上で(ホメオスターシス)、大きな役割を果たしています。 免疫力が低下すると、感染症にかかり易くなるだけでなく、ストレスへの対抗力が低下し、 身体に違和感を感ずることが多くなります。 言い換えると、免疫力の低下はQOL(生活の質)の低下をもたらします。
まず、こちらの厚生労働省の報告をご覧ください。
日本人の死因のトップ3は【癌、心疾患、脳卒中】です。
これは、医師の書く死亡診断書に基づく統計結果で、ほとんどの場合、病理解剖による死因の確認はされていません。本当の死因は亡くなったあとに行う病理解剖で明らかになります。その病理解剖から見ると、高齢者の死因のトップは感染症です。(グラフをクリックすれば大きな画面で死因を確認できます)
出典:厚生労働省 平成22年人口動態統計月報年計
次に、こちらの統計をご覧ください。
これは、T大学における過去8年間の剖検の統計です。(平均年齢 62.4歳、n=716)
716例のうち、癌の症例は514例で全体の72%になります。
その514例のうちの192例は感染症を併発しています。これは全体の37%にあたります。
感染症=肺炎・敗血症・真菌感染症
癌症例のうち、1/3に感染症が認められ、その1/2(癌症例の1/6)は感染症が直接の死因でした。
平成23年、厚生労働省の調査によると日本人の平均寿命は世界一(男性:79.44歳、女性:85.90歳)です。そして、平成22年の調査では、健康寿命も世界一(男性:70.42歳、女性:73.62歳)ですが、男性で約9年、女性で約12年も短いのです。つまり、多くの人は寿命に達する前の数年間は病的状態にあることが多く、その背景には免疫力が低下していることがわかります。
*平均寿命=生まれてから死ぬまでの期間
健康寿命=寝たきりや認知症にならずに、高い生活の質を保っていきいきと過ごせる期間
最後に、「高齢者は免疫力が低下している」ことがわかる事例をご紹介します。
新型の感染症が流行すると、免疫力が低下している高齢者が犠牲になります。
例えば、2003年に香港で流行ったSARSは、20歳以下の青年の感染による死亡は1%以下でしたが、65歳以上の高齢者では、50%を越えていました。その後、インフルエンザが流行った場合にも、免疫力が低下している高齢者が犠牲者になるのです。若齢者でも、無理な仕事を続けたり、がんばり過ぎたりして、ストレスが重なりますと、免疫力は低下します。睡眠不足が続き、疲れやすい状態にあるときは、感染症にかかりやすくなるので、注意が必要です。
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